■主題歌「Let It Go ~ありのままで~」への思い Q:松さんはミュージカルに出演されていますが、今回吹き替えをやってみて、ミュージカルとミュージカル映画の違いなどは感じられましたか? 松:違いはよくわかりませんが、とにかくその役が伝えたいことに集中するのみでした。その点では、あまり変わりなく臨んだつもりです。ただ、オリジナルの映像に合わせる、ということは第一でした。息遣いなどでも心の揺れが伝わるので難しかったですが、とにかく丁寧にやることを心掛けました。 Q:英語版声優のイディナ・メンゼルはブロードウェイのトップスターですよね。意識はされましたか? 松:最初にお話をいただいて、彼女がオリジナルのエルサをやっていると聞いて、ちょっと嫌な予感がして(笑)。ニューヨークに行った時に彼女の「ウィキッド」を若干時差ボケの中で観たんですけど、一幕のラストの曲(「Defying Gravity」)を聴いてそのパワーに圧倒されたという思い出があるので、まさか彼女と同じ役を日本でやるとは思ってもみなかったし、とってもいい経験になりました。ありがたいです。 Q:中でもイディナが歌う主題歌の「Let It Go ~ありのままで~」は、世界中で大ヒットをしている曲ですよね。 松:とてつもなく大きなナンバーでびっくりしました。最初、自分には歌えると思いませんでした。でも、とてもキャッチーで、もちろん映像のダイナミックさにもぴったり合っていて、歌わせていただけて光栄でした。 Q:神田さんは残念ながら劇中で「Let It Go」を歌う機会はありませんが、聴く側としてこの曲はいかがですか? 神田:今、「歌いたい」って言っています(笑)。わたしが個人的に楽しむということでいいので、歌いたいなと。 Q:ファンが、自分で歌っているところをYouTubeに上げたりもしていますよね。神田さんもやってみるというのはどうでしょう? 神田:いいですね! 許可が取れたら、ぜひ(笑)。 Q:神田さんが今回歌われている楽曲「生まれてはじめて」もとても素晴らしいですよね。 神田:この曲を歌うときには、この作品に関わった人の気持ちを受け継がなくてはと思っています。日本版のオリジナルキャストであるということに自信を持ちたいなと思いますね。
これまでにミュージカル映画の日本版は多々あったものの、松と神田のように、人気・実力を兼ね備えた俳優がここまで真正面から取り組んだ例は珍しい。実際、日本版を観た人からは「本当の意味で、これがミュージカル映画初のオリジナル日本語吹き替え」「ミュージカル映画でオリジナルを超えるほどの完成度となった初めての日本版」といった絶賛評も寄せられている。見事な表現力で姉妹を演じた松・神田の日本語吹き替え版と、字幕版。一つの作品で2度楽しむ人が、この春は続出するに違いない。
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